余市の買取

余市とは？由来と概要

重厚な味わいとスモーキーな香薫が魅力の余市は、個性的で独創的なシングルモルトウイスキーとして国内外で高い人気を誇っています。余市を製造している余市蒸留所は朝の連続テレビ小説「マッサン」の舞台となったことでも有名で、ドラマ放送以降さらに大人気となった余市は買取市場でも常に品薄・欠品が続く注目のボトルとなりました。

余市誕生の地となった余市蒸留所は、「日本のスコットランド」と称される北海道余市町にあります。三方向を山々に囲まれて、北には日本海を望む雄大なるその場所は、スコッチ作りで名高いスコットランド・ハイランドの気候風土に非常に似ていました。

そんな余市に魅了されたニッカウヰスキー創業者竹鶴政孝氏は、この地をニッカウヰスキーの原点とし、伝統の技を生かしながらウイスキー造りへの情熱を注ぎこんでいきます。過去にスコットランドで習得したウイスキー造りの手法「石炭直火蒸溜」を導入するなど模索と研鑽の日々を重ねていきました。

そして1989年、待望の余市が誕生し、ついにニッカウヰスキーが目指した重厚感あるスモーキーなシングルモルトを生み出すことに成功します。以降、ウイスキー・マガジン「ベスト・オブ・ベスト」で最高得点を獲得するなど高い評価を受け、世界で愛されるモルトウイスキーへと躍進していきました。

余市蒸留所は2004年に北海道遺産に認定、さらに翌年には国の登録有形文化財に認定されるなどレトロな趣深い建造物も高く評価されています。

余市の特徴・味

北の大地で育まれた余市は、力強く重厚感がある男性的な味わい、スモーキーでウッディ感のある芳香が特徴です。余市NVは、豊かなコクと力強いピートの風味、オークの甘みとスモーキーな風味が余韻に残るウイスキーです。

余市10年は、華やかな風味と重厚な口当たり、スモーキーな芳香が特徴となっています。

余市15年はナッツの香味を感じるオリエンタルな風味と、熟成した樽が醸し出す重厚な味わい、複雑味と長く続く余韻が魅力の逸品と言えるでしょう。

円熟味漂うエレガントな味わいが魅力の余市20年は、風格と気品に溢れた大人の銘酒です。

余市の希少性・価値​

余市はジャパニーズウイスキーブームの影響で深刻な品薄状態が続き、原酒不足による終売が相次いでいる銘柄です。余市は殆どのラインナップが終売しているため、現行販売しているのは余市NVのみとなっています。そのため希少性は非常に高く、価格は高騰の一途をたどり、買取市場でも注目を集めている逸品揃いです。各ラインナップ共に高値が続いている余市は、今後もさらに相場が上がっていくであろうと予想されています。

余市の種類

余市NV

余市で唯一現行販売されている余市NVは、甘さと香ばしさが魅力の余市ならではの味わいが楽しめます。オンラインショップでも発売されているので、気軽に楽しめる唯一の余市と言えるでしょう。

余市10年

2015年に終売されている余市10年は、プレミア価格が付いている人気のラインナップです。長期熟成モルトの深みのある味わいと、芳醇な花の香り漂う格調あるウイスキーです。

シングルカスク余市10年

余市蒸留所において限定発売されていたボトルで、アルコール度数は57度以上含有し、余市の中でもかなり濃厚な味わいを楽しめるウイスキーです。ほんのりとした塩気と薫香が絶妙にマッチした大人の逸品です。

余市15年

余市15年も2015年に終売し、買取価格も右肩上がりとなっています。海外の評価も高く、ISCでは2回の金賞を獲得するなど余市を代表するラインナップの一つです。

余市20年

余市蒸留所で20年以上熟成したモルトで造られた余市20年は、深みとコクが素晴らしく、余市のラインナップでも最もプレミアムな価値ある逸品です。海外からも高く評価されるそのレジェンドな味わいは、「飲む香水」と称されたこともあります。

余市モスカテルウッドフィニッシュ

2017年に3500本限定でリリースされ、黒糖のような甘みとレーズンの芳香、非常に後を引く濃厚な味わいが魅力のウイスキーです。

余市ラムウッドフィニッシュ

2017年に海外でリリースされた余市ラムウッドフィニッシュは、ピートの香薫にチョコレートの風味がプラスされた長い余韻を愉しめる逸品です。

余市マンサリーニャウッドフィニッシュ

マンサリーニャ樽で追熟した深みとコクのあるボトルです。ウッディな芳香と重みのある濃厚な舌触りが特徴となっています。

余市リミテッドエディション2019

余市蒸留所で造られた5つの原酒をヴァッティングしたプレミアムな味わいのボトルです。限定商品として造られたリミテッドエディションは、リリース時には1本30万円の値段を付けられていました。