ポートエレンの買取

ポート エレン 参考買取価格

ポート エレンとは？由来と概要

ウイスキー愛好家たちの間で伝説として語り継がれてきたポートエレン。スコットランドの銘醸地、アイラ島で生まれたこのシングルモルトウイスキーは、1825年にアレクサンダー・マッカイによって創業されました。

蒸留所の名前は、アイラ島の領主フレデリック・キャンベルの妻、エレノアに由来しています。著名な蒸留所であるにもかかわらず、その道のりは決して平たんではありませんでした。オーナーの変遷、世界恐慌、ウイスキー需要の低迷。幾度となく訪れる試練の中、閉鎖と再開を繰り返した後、1983年についに完全閉鎖という決断が下されたのです。

それから約40年。伝説の蒸留所は、静かにその幕を閉じていました。しかし、2024年3月、ポートエレンは劇的な復活を遂げます。ディアジオ社による1億8500万ポンド（約366億3000万円）という巨額の投資により、最新鋭の設備を備えた蒸留所として生まれ変わったのです。

アレクサンダー・マクドナルド氏の指揮のもと、キルホーマン、ラガヴーリン、カリラといった名だたる蒸留所での経験を活かし、新生ポートエレンは伝統と革新の融合を目指しています。かつて「幻のウイスキー」と呼ばれたポートエレン。その伝説の幕は、今まさに開かれたばかりです

ポート エレンの特徴・味

ポートエレンの味わいは、まさにアイラモルトの真髄を体現しています。グラスに注ぐと、スモーキーでピーティーな香りが力強く立ち上がり、華やかな風味、渋み、スパイシーさが複雑に絡み合います。ピートとはコケ類が蓄積された泥炭で、日本では正露丸の臭いと称させることもある強いヨード香を放ちます。

評論家のマイケル・ジャクソンは、「オイリー、胡椒のよう、塩っぽい、スモーキー、ハーブのよう」と評し、土屋守氏は「ドライでピーティで、刺すような独特の風味」と表現しています。これらの言葉が示すように、ポートエレンは複雑かつ多層的な味わいを持っているのです。

ポート エレンの希少性

ポートエレンは非常に希少性が高いウイスキーです。希少性の高さは、アイラ島にあったこの蒸留所が1983年に閉鎖されてしまったことによります。つまり、現在市場に出回っているポートエレンは、すべて閉鎖前に蒸留された限られた原酒から作られたものなのです。

さらに、閉鎖前の原酒を使った限定リリースは、いくつかの会社から行われていますが、その量はごくわずか。このように、ポートエレンは蒸留所閉鎖、および限られたリリース数という二つの要素が組み合わさることで希少性が高まっています。

ポート エレンの種類・ラベル

ポートエレンには数多くの種類が存在し、それぞれが独特の個性と希少性を誇っています。

まず、ポートエレン22年 1979年 1stリリースは、6,000本限定でリリースされたプレミアムなラインナップです。使用されている原酒は1979年蒸留のもので、エレガントでフルーティー、そしてポートエレンらしいスモーキーさ、潮っぽさ、オイリーな口当たりが印象的な一本です。

次に、ポートエレン24年 2ndリリース 1978年は、クリアなボトルに輝く琥珀色が美しい一本で、こちらも限定販売されました。販売量は12,000本。使用されている原酒は1978年蒸留のもので、ドライでありながらスモーキーな、アイラモルトらしい味わいを堪能できます。

ポートエレン25年 5thリリース 1979年は、こちらもアイラモルトらしい、強くワイルドな味わいを楽しめます。シックな金色のボトルキャップとボトルシールが印象的で、その見た目同様に大人なスパイシーな味わいを堪能できます。

そして、ポートエレン40年は非常に希少価値の高い、40年以上熟成された原酒を使用したプレミアムなラインナップです。2021年にわずか1,380本という僅かな量が限定販売され、買取市場でも見かけることがない、非常にプレミアムなボトルです。

ポート エレンの買取に関するよくある質問

ポート エレンは終売しましたか？

ポートエレン蒸留所は、ウイスキー市場の低迷を受け、1983年に閉鎖され、同時に終売しました。しかし、2024年3月に蒸留所が復活し、再びウイスキーが製造されることとなりました。数年前から徐々にリリースされていますが、流通量が非常に少ないため、依然として入手困難な銘柄が多く、閉鎖時とほとんど変わらない状況で。本格的に流通量が回復するまでは、入手は限られると考えられます。