ボウモアの買取

ボウモアとは？由来と概要

スコッチウイスキーの聖地と呼ばれるスコットランド・アイラ島で造られているボウモア。「アイラモルトの女王」と称されるその甘くスモーキーな味わいは、奥深くも妙味があり世界中のウイスキー通を虜にしてきました。

ボウモアとはアイルランド公用語で「大きな岩礁」という意味を持ち、ボウモア蒸留所はその名の通り雄大な湾を一望できる岩礁の上に建立されています。

ボウモア蒸留所は1779年に誕生して以降、度重なる経営難に見舞われ次々とオーナーの変遷を繰り返してきました。そして、創業後実に200年近く経過した1989年、サントリーに買収されボウモア蒸留所は安定を手に入れ現在に至ります。

ボウモアは、スコッチウイスキーの伝統的な製法であるフロアモルティングを用いています。フロアモルティングとは、床の上で発芽させた大麦をピートを焚いて乾燥させ、その後仕込み水と混合し濾過するという技法です。使用しているピートはもちろんアイラ島原産。海風を受けたピートは潮の香りを充分に蓄えています。

フロアモルティングでピート香を纏い、そして潮風を受けながら熟成していく「海のシングルモルト」ボウモアは、大自然が息づくアイラ島そのものを表現していると言えるでしょう。

ボウモアの特徴・味

海の香りを感じる風味と口当たりこそ、ボウモアの特徴であり最大の魅力です。アイラ島の潮風を受けて育ったピートの風味は、まさにボウモアの味の核となっています。大麦に移り込んだ香薫は、さらに熟成を重ねることでボウモアならではワイルドで奥深い味わいへと進化していきます。

海藻の香りも加わりさらに口当たりが深まり、奥行きと重みを携えていくのもボウモアの特徴です。スモーキーながらも飲みやすい味わい、そして余韻となるほのかな甘みはウイスキー通をうならせる深みと個性に満ちています。

ボウモアの希少性・価値​

ボウモアは、ラインナップによって価格が異なり、買取市場における希少性も異なります。特に相場が高いのは、ボウモア・ヴォルトやボウモア・ゴールドリーフです。基本的にプレミアがついているラインナップは少なく、比較的リーズナブルな値段で愉しめる銘柄です。

ハイボールにもよく合うボウモアは、近年のハイボール人気も影響し、今後希少性・価値が上がっていくと予想されています。

ボウモアの種類

ボウモア 12年

スタンダードな人気を誇るボウモア12年は、スモーキーな味わいとフルーティなアロマ、柔らかな口当たりが魅力です。複雑な味わいが一つに調和しているので、初めてボウモアを飲む人にも馴染みやすい味わいとなっています。

ボウモア 15年ダーケスト

シェリーの樽薫とピートのスモーキーな味わい、ほんのりとした甘さがボウモアらしい逸品です。レーズンやチョコレートが口の中で香り、甘い余韻が残ります。

ボウモア 18年

クリーミーな口あたりとフルーティな風味を感じるボウモア18年は、シェリー樽で熟成したエレガントな逸品です。ボウモア特有の潮の香りの余韻を愉しめるウイスキーとなっています。

ボウモア 25年

ボウモアでも最高酒齢となる25年熟成のボウモア25年は、「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション」でNO.1を受賞した銘酒です。

ボウモア NO.1

潮の香りと蜂蜜のような甘み、余韻にはバニラの風味を感じる味わいが、ボウモアらしい魅力に溢れています。ボウモア貯蔵庫で最も年数を経た「No.1 Vaults」で熟成されたボトルです。

ボウモア ヴォルト

「No.1 Vaults」で熟成された原酒をヴァッティングした価値ある逸品です。スモーキーな香りとオリエンタルなスパイシーさと甘みが加わり、味わいに奥行きを与えています。

ボウモア レジェンド

スッキリとしたフレッシュな味わいが特徴のボウモアレジェンドは、口当たりも柔らかでピートの香味も程よく漂いボウモア初心者でも楽しめる銘柄となっています。

ボウモア ゴールドリーフ

ピートの香味が強いボウモアゴールドリーフは、バーボン樽の熟成によってバニラのような甘みと風味がプラスされ、味わいに奥行きを与えています。スパイシーでシトラスな風味も漂う大人の逸品です。

ブラックボウモア

ブラックボウモアは、ボウモア蒸留所のNo.1ヴォールト（倉庫）で熟成されたウイスキー。この倉庫は部分的に海面下に位置し、湿度が高く、エバポレーション（蒸発）が最小限に抑えられる特殊な環境です。ファーストフィルのシェリー樽で熟成されており、リッチなフレーバーが特徴です。